2008年入社
設計部 課長
RCCM(道路、都市計画)・地盤品質判定士・
技術士補(応用理学部門)・一級土木施工管理技士
新卒で関西支社に入社。8年勤務した後、宮城県の気仙沼支社への異動を志願し、
2016年9月から2018年5月まで東日本大震災の復興支援事業に従事した岡本。
被災地の現場で培った経験を活かし、
現在は東京本社で公園の設計を主に担当しながら
当社初の女性課長(管理職)として、一歩ずつキャリアを積んでいます。
東日本大震災の直後から部署内の復興支援事業の仕事に携わり、上司や先輩のサポート役として現地へ何度か行き来をしていました。しかし、現場の状況は現地に身を置かないと分からないことも多く、次第に「現地に根を下ろして仕事をしたい」という想いが芽生えてきました。祖母が被災県のひとつである岩手県に住んでいたことも少なからずその気持ちに影響を与えていたと思います。
大学では地質や火山を専門に研究していたので、設計の仕事はゼロからのスタート。
入社してから少しずつ技術を身につけてきましたが、さらに技術をレベルアップしたいという気持ちもあり、そのチャンスをじっと待ち続けていました。そして、震災から5年後、社内で行われた復興支援事業の社員公募に「今しかない!」と応募し、念願叶って気仙沼支社で働くことになりました。
気仙沼支社では、まちの復興に向けた宅地の造成設計や道路設計、広場の設計を担当しました。復興支援事業に携わる人たちの間には「被災された方たちが仮設住宅から1日でも早く移転できるように」という共通の想いが流れていたと思います。県や市の担当者など多くの方とやりとりを行いましたが、スピード感のある現場で仕事に対応していくための気力と体力が求められました。従事した皆が頑張れたのは地域の方たちから感謝の言葉をかけて頂いたことが、とても大きな励みとなりました。
現在は、本社で公園の設計を主に担当しています。気仙沼支社で培った経験は仕事に良い変化をもたらしていると実感しています。大きく変わったのは「誰に向けて設計するのか」という意識。これまではクライアントでしたが、その先にいる実際に公園を利用する地域の人たちの存在が見えるようになりました。どちらの声にも応えられるベストな形を設計図に落とし込めた時は達成感を感じますね。
また、世代を超えてまちに引き継がれていくものを自分は設計しているという緊張感をもって仕事と向き合うようになりました。その分プレッシャーはありますが、その緊張感もまた仕事の楽しさのひとつだと感じています。
どんな仕事にも共通することかもしれませんが、むずかしい案件や困難な内容ほど後回しにしないことをこころがけています。また、設計時やクライアント先とのやりとりなど、仕事をしている中で「何となく気になる」と感じたことがあれば、上司や先輩に相談し解決へ導くようにしています。小さなことかもしれませんが、そういった「ちょっと気になる」という部分が問題の種になる可能性を秘めているからです。その対応力の早さが自信につながり、良い仕事を生み出すと信じています。
クライアント先の要求に応えられるよう常に技術力のレベルアップを心がけています。同じような業務でも地域や周辺環境によって抱える問題・課題には大きな違いがあります。様々な業務や経験を積むことでクライアントの望む要求に応えられるような提案力が生まれると感じています。クライアント先から頼られるような技術力を持った設計士になれるよう日々業務に取り組んでいます。